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看護師向いている人、向いてない人はどんな人?

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看護師の仕事をこなすには、さまざまなスキルが必要です。前もって知識と技術を習得した上で、業務に臨む必要があるでしょう。しかし、看護師の業務内容は少々特殊な面もあるため、人によっては向き不向きに悩まされる可能性もあります。人によっては天職と言えるほと向いていることもあれば、逆にどれだけ努力をしても向いていないこともあるでしょう。

そこで本記事では、看護師に向いている人・向いていない人の特徴についてそれぞれ解説します。

看護師に向いている人の特徴

看護師の仕事に向いている人の特徴には、以下のようなものがあります。自分がそれぞれの特徴に当てはまるのかを確認し、看護師に向いているかチェックしてみましょう。

コミュニケーション能力に自信のある人

看護師に向いている人の特徴のひとつに、コミュニケーション能力があります。看護師は医師、准看護師、作業療法士、理学療法士などとチームを組んで業務に当たる職業です。1人でコツコツと仕事をするのではなく、常に周囲と協力しながら仕事をすることになるため、コミュニケーション能力は必須のものとなるでしょう。

コミュニケーション能力が低いと、チーム内で無駄な衝突を繰り返してしまったり、良好な人間関係を構築できずにストレスを抱えるようになってしまったりと、デメリットが多くなります。逆にコミュニケーション能力に自信がある人は、適切な距離感を保ちつつ協力し合える体制を築けるため、スムーズに看護業務をこなせるでしょう。

コミュニケーション能力の有無は看護師の仕事の効率に直結するため、これから就職を目指すのなら積極的に人との交流を図る意識を持つことも重要です。

責任感が強い人

責任感が強い人も、看護師に向いています。看護師は多くの患者さんへの対応を行い、ときにその命を預かることもあります。責任感がないとその重圧に耐えきれず、仕事のプレッシャーに負けてしまう可能性もあるでしょう。看護師として実績を重ねていくほどに、より責任のある立場や仕事を任せることもあります。責任感が薄いとそのことにストレスを感じてしまい、仕事を放り出したくなることもあるでしょう。

一方で責任感のある人は、自分に任せられた仕事の重要性が高いほどモチベーションが高くなる傾向があります。患者さんの命を預かる立場や、他の看護師や准看護師に指示を出す管理職の立場になると、より仕事にやりがいを感じられるようになるでしょう。

看護師になる際には自分が責任感を持って仕事に臨めるかイメージして、無理なく業務をこなせるか考えてみるのもポイントです。

長時間働ける体力のある人

看護師は、長時間立ちっぱなしで働き続けることが多い職業です。そのためもとより体力のある人ほど、看護師の仕事に向いている人だと言えるでしょう。基礎体力がないと日々の疲れが蓄積してしまい、肉体的なダメージが大きくなります。肉体の疲れが重くなると精神的にも負担となるので、メンタル面で悩みを抱える結果になる可能性もあるでしょう。

「日常的に体力をつける習慣がある」「スポーツをやっていて十分なバイタリティがある」といった点が、看護師の仕事に向いている人かどうかを判断するひとつの基準です。

細かな気配りができる人

看護師に向いている人の特徴として、細かな気配りができるかどうかも重要となっています。患者さんの些細な変化にいち早く気づけるかどうかで、その後の対応が大きく変わることもあるでしょう。対応する患者さんによっては、自分の意思をはっきりと伝えられない人もいるため、看護師の方から積極的に提案することが求められるケースもあります。その際に細かな気配りができる人ほど、その人が何を求めているのか判断しやすくなるため、適切な生活サポートが行えるでしょう。

細かな気配りができるという特徴は、一緒に働く看護師や准看護師をサポートすることにもつながります。同僚や部下がいつもと違う様子を見せた際に、さりげなくその点を指摘して問題を聞き出すことができれば、職場でトラブルを発生させることを未然に防げるでしょう。

看護師は多くの人と関わりながら仕事をする職業であるため、細かな気配りを行える人ほどその職場環境に適している、つまりは向いている人だと言えます。

勉強する意欲がある人

看護師になるのなら、スキルアップを意識して働くこともポイントです。そのため就職後も勉強の意欲をキープできる人ほど、看護師に向いているでしょう。看護師が対応する業務の内容は、医療の高度化によって複雑化し、より高いスキルが求められるようになっています。新しい技術や機器もどんどん導入されているため、環境の変化に対応するために日頃から勉強をする習慣が必要になるでしょう。

看護師の仕事は決して楽な内容ではないため、日々の業務にいっぱいいっぱいになって勉強にまで手が回らなくなることもあります。だからこそ事前に少しでも勉強をする習慣を身につけて、看護師に就職してからもスキルアップに使える時間を確保できるように意識しておくことが重要です。

看護師に向いていない人の特徴

看護師に向いていない人にも、いくつか代表的な特徴があります。以下を参考に、自分が向いていない人にカテゴライズされないか確認しておきましょう。

協調性のない人

周囲との協調性がない人は、看護師の仕事に向いていない可能性があります。看護師の仕事は先にも解説した通り、1人ではできないことが多いです。周囲と協力したり、ときには指示を出して業務を任せたりする必要があるため、協調性は欠かせない要素になるでしょう。

自分の意見を1番に考えてしまう人や、周囲の意見を聞くことが苦手な人は、看護師として働く際に苦労するかもしれません。

不規則な生活が苦手な人

看護師はシフト制+夜勤による仕事もあるため、不規則な生活リズムになりがちです。そのため一定のリズムをキープしていないと体調を崩してしまいやすい人は、看護師の仕事に向いていない可能性があります。

もちろん不規則な生活は基本的に健康に悪いため、看護師として働く際には適切なケアや上手にストレスを回避する方法を身につける必要があるでしょう。「不規則な生活が苦手だから看護師を諦める」のではなく、その生活に慣れるための手段を独自に見出すことも看護師として働く際のポイントです。

注意力・観察力のない人

看護師の仕事には、注意力や観察力が重要な役割を持ちます。注意力が散漫な人やすぐに気を抜いてしまう人は、患者さんの変化を見逃したり、ケアレスミスによってトラブルを招いたりする可能性が高くなるでしょう。

看護師を目指すのなら注意力と観察力は意識して磨き、仕事でのミスを減らせるように努めるのが向いている人になるポイントです。

まとめ

看護師の仕事には、向いている人・向いていない人がいます。向いている人はその長所を伸ばすことを意識することで、看護師として活躍できるようになるでしょう。一方で、今現在は向いていない人でも、少しずつ課題を克服していくことができれば、看護師の仕事に向いている人材として生まれ変わることはできるでしょう。

この機会に看護師の仕事における向き不向きを確認し、自分の特性と照らし合わせてみるのがおすすめです。