GRADUATE MESSAGE

卒業生メッセージ

Voice #01

重篤な救急患者を相手にするからこそ、
安心させられる看護師になりたい

中河内救命救急センター勤務

看護学科3年課程〈2024年卒業〉
芦田さん

私は現在、救命救急センターで1年目の看護師として働いています。救命救急センターは、重篤な救急患者を24時間体制で受け入れる場所です。突然の受傷によって入院している患者さんがほとんどです。そのような緊張が走る状況の中、大切なのは患者さんやそのご家族とのコミュニケーションです。信頼関係を築き、安心感を与えられるように日々意識しています。コミュニケーションの大切さを身をもって知ったのは、大学での先生との交流でした。先生との距離がとても近かったこともあり、休み時間や放課後にも気軽に相談をしたり、他愛もない談笑をしたりすることがありました。治療の上で必要な話だけでなく、良好なコミュニケーションをとることで、患者さんに安心感を与えることができるのだと実感しました。

看護師には、コミュニケーション能力は必要不可欠です。患者さんやそのご家族と信頼関係があれば、治療に必要な情報を引き出しやすくなるからです。一見すると些細な情報でも、治療につながることがあります。看護師を目指すのであればまず、「自分はどういうときに安心して話しているだろう」と一度考えてみてほしいです。

Voice #02

患者の心に寄り添える
看護師をめざして

富永病院勤務

看護学科3年課程〈2022年卒業〉
坪田さん

学生時代で思い出深いことは、臨地実習での出来事です。当時、患者さんに対して「何もしてあげることができていないのではないか」と考え込んでしまったことがありました。しかし、担当した患者さんから、「話を聞いてくれるだけで本当に嬉しいの。ありがとうね」とお言葉をいただきました。そこで、患者さんの支えになるとはどういうことかを学びました。

現在は、脳神経・脊椎が中心の病棟で働いています。麻痺や神経症状で、突然当たり前にできていたことができなくなり、落ち込まれる患者さんも多くいます。実習の経験からも、看護師は心理面でも患者さんの大きな支えとなる必要があると思っています。だからこそ、知識や技術はもちろんですが、患者さんに寄り添う姿勢が大切です。今後は、日々学習をし、知識や技術を身につけながら、患者さんの心に寄り添える看護師をめざしていきたいです。

Voice #03

全ての領域での実習で
コミュニケーションの大切さを学びました

藍野病院勤務

看護学科2年課程〈2024年卒業〉
今富さん

学生時代で一番印象に残っているのは実習です。すべての領域で実習に行くことができ、領域ごとに病棟の印象が全く違うことに驚きました。どれだけ座学で勉強していても、実際に患者さんと接することでしかわからないことがたくさんあります。この経験から、現在看護師として働く中で、患者さんとコミュニケーションをたくさん取り、より深い思いを教えていただけるような関係を目指しています。

また、実習は病院や病棟の雰囲気を知ることができる良い機会だと感じています。現在は主に、患者さんの療養生活の援助やドクターの補助をしています。できるだけたくさんの患者さんに笑顔で話しかけ、コミュニケーションをとるよう、これからも努力したいです。

Voice #04

コミュニケーションで見える、
患者さんの変化

藍野病院勤務

看護学科2年課程〈2020年卒業〉
松本さん

藍野短大での授業や実習で培ったコミュニケーション能力がとても役立っています。 現在勤務している病棟では長期にわたってケアを必要とする患者さんもいて、一人ひとりに向き合いながら看護ケアに努めています。

中には心の壁を作ってしまう方もいます。体調の変化や何か不安を抱えていることに気付けるよう、ご家族の方も含めて信頼関係を築き、患者さんの気持ちや「その人らしさ」を考えながらコミュニケーションが取れるように心掛けています。

また、藍野短大での実習で、分娩に立ち会わせていただきました。医師、助産師、 看護師、産婦さん、旦那さん、その場にいる全員がひとつの命の誕生に立ち会う貴重な経験で、今また看護師として命と向き合う誇り高い仕事だと実感しています。

Voice #05

伝える力と傾聴力を高めるため
今でも経験を積み重ねています

長岡京市役所勤務 保健師

専攻科〈2024年卒業〉
大場さん

学科の学びはどれも実践に活かせることばかりです。知識を学んで実践するまでの期間が凝縮されていて、概論や方法論などの座学も、新鮮なうちに実践できます。また、学生同士で考え経験を積む機会が多くあります。実際に保健師になって、対象者の思いを想像したり、どんな言葉をかければ良いか考えたりしたことが役立っています。特に印象に残っているのは健康教育で、どんな相手に何を伝えるのか、どのような伝え方が印象に残るのかなどを考えました。グループで意見を出し合った実習や、健康教育の発表会を通じて、保健師としての考え方を身につけました。

現在は主に母子保健を担当しています。対象者やその子どもが元気で安心して暮らせるよう、特に対象者の強みを見つけて認めることを大切にしています。対象者の不安を取り除けなかったり、うまく伝えられなかったりと、反省することもあります。しかし、安心して頼ってもらえる保健師になるため、振り返ったり、先輩に助言を求めたりと、日々努力しています。大学で学んだ保健師の土台を活かし、日々の積み重ねを大切にしたいです。

Voice #06

グループワークの経験が
今に生きる。

大阪市港区所勤務 保健師

専攻科〈2023年卒業〉
島野さん

専攻科の実習では、実践的な学びを多く得ることができました。公衆衛生看護学実習IIの保健所・保健センターでの実習が特に印象に残っています。事前学習の地域診断では、授業時間以外にも放課後や夏休みの期間を活用してグループのメンバーと準備をしました。先生方や実習先の保健師さんに助言をいただきながら、メンバーと何度も意見交換をして進めていきました。大変でしたが、仲間と協力し、支え合った経験は今でも私の糧となっています。

また、実習での現場では行政保健師の業務を間近で学ばせていただき、保健師と地域住民の方々との繋がりの強さを感じ、顔の見える関係性や相手を理解し寄り添う傾聴の重要性を学びました。実際に保健師として対象者の方々や関係機関とのつながりの大切さを日々の業務を通してより実感しています。確かな知識と経験を積み、様々な視点でアセスメントすることで初めて説得力が生まれます。周囲の先輩方や地域の方々から多く学び、一人ひとりしっかり向き合い、寄り添った支援のできる保健師でありたいです。