
在学生の声

看護は単なる技術ではなく、
患者さんに安心感を与えること
看護学科3年課程
礪波さん (宣真高等学校出身)
授業では解剖生理学や病態学などの基礎的な知識を学びそれを実際の看護にどう活かすかを考えています。また、演習ではバイタルサイン測定や基本的な看護技術を学び、どう対応すべきかを試行錯誤しながら実践しています。1年時の基礎看護学実習Iでは、看護師の仕事を間近で体感することができました。看護とは単なる技術提供ではなく、患者さんとの信頼関係を築くことで初めて成り立つものなのだと肌で感じました。そこで、患者さんに安心感を与えるため、心のケアを大切にしています。
また、そのためにはコミュニケーションが重要です。患者さんとの関わりでは、一方的に話すのではなく、相手の気持ちに寄り添い、共感し、信頼関係を築くのが大切だと学びました。医療技術や知識を習得するための日々の学習は難しいこともありますが、友達と苦手な部分を教え合うことで解消しています。勉強も遊びもアルバイトも、勉強と息抜きのバランスをしっかり取ることで充実した大学生活を送っています。 今後は患者さん一人ひとりの状況や気持ちに寄り添い、安心して任せてもらえる看護師として成長したいです。

看護などの支えが、
挑戦の可能性を無限に広げるのだと知った
看護学科2年課程
笠原さん (藍野高等学校出身)
藍野大学短期大学部で学んだことは、基本的な看護技術や身体の知識だけではありません。特に印象に残っているのは、オムツ交換の演習と小児看護学方法論の授業です。オムツ交換演習では業者の方に直接使い方や選び方を教えていただく、貴重な機会でした。小児看護学方法論では実際にデイサービスの方が授業に来て、重症心身障害児童と過ごす日々を紹介してくださいました。私はそれまで、教科書に掲載されている疾患の重さばかりに視点を置いていて、重症心身障害児童が看護師の補助によりプールに入ったり、お祭りを楽しんだりすることができると思っていませんでした。疾患や障害を持っていても、周りがサポートをすることで、できることが増え、物事に挑戦することへの可能性は無限大であることを知りました。そして看護とはその人の持てる力を最大限に引き出し支えていくことができる素晴らしい職業だと学びました。
私はこのような経験から、疾患を患い苦しんでいる人をみて、苦しい思いをして欲しくない、みんなが健康で笑顔で過ごして欲しいと強く思うようになりました。そして、病気等の予防などに重点をおいている保健師という仕事に興味を持ちました。将来は保健師として地域の方の健康を維持・向上できる保健活動を行っていきたいと考えています。

優しく寄り添える
看護師を目指す
看護学科2年課程
谷口さん (砺波准看護学院出身)
地元を離れ学生寮で生活しています。学校の敷地内にあるため、授業が終わってからすぐに部屋に戻ることができるので勉強や自分の時間に余裕を持って過ごすことができます。寮生活ではすべて自分でしなければいけないので、今は特に自炊をするようにしています。献立のレパートリーも増えて料理をすることが楽しく、いい息抜きになっています。実習では学校近くの関連施設(藍野病院や藍野花園病院など)でほとんどの領域実習を行います。新型コロナウイルス感染症の影響で学内実習やオンライン実習に振り替えていることもあります。
学内実習では事例を通して学生同士で患者役と看護師役に分かれて行い、座学ではよく学ぶことができない臨床現場での心情を考えることができました。またオンラインで実習先の方にもしっかり質問をするので、実践的な学習ができていると感じるので不安はありません。通常講義もオンラインで実施しているものもあるので、レポートや自己学習も一つひとつ丁寧に取り組むようになりました。看護学科2年課程には時に厳しく、時に寄り添ってくれるそんな先生方がたくさんいます。私もそんな先生方から刺激を受け、目標である人にやさしく寄り添える看護師を目指します。

より専門的な知識と個別性を
見極める力がついた。
看護学科2年課程
朝國くん
(三豊准看護学院出身)
以前は別の医療職として働いていました。しかし患者さんと関わる機会が少なく、准看護師資格を取得。実習で患者さんの変化を間近で見られたことにやりがいを見出し、看護師を志しました。
看護学科2年課程に入学して驚いたのが、自らの考えを求められる機会が多いことです。准看護師をめざしていた時は知識を吸収することで手一杯でした。しかし看護師への学びではレポートや課題が多く、大変な一方で、患者さんへのアプローチ法や起こりうる事態を思考する力がついたと思います。専門性を高める中、同じ病気でも症状や背景は人それぞれ違うこと、求められる看護も異なることなど理解が深まりました。
入学前はオンライン授業に不安もありましたが、授業支援システムが充実していますし、何でも気軽に相談できる先生方がいるのでしっかり学習を進められました。現在は対面授業も増え、オン・オフの切り替えが上手な仲間たちと、同じ夢に向かって頑張っています。看護学科2年課程は教員の指導が丁寧で向上心を持って取り組める環境です。私の目標は、循環器領域の病棟で働く看護師になること。いずれは慢性心不全認定看護師になり、専門的ケアを提供できる人材になりたいです。

患者に寄り添う
看護観が身につく
看護学科2年課程
小林さん (藍野高等学校出身)
中学生のころから看護師として働く祖母に憧れていたことがきっかけで、私も看護師の道を志しました。また藍野高等学校に入学し、さらに藍野大学短期大学部で看護師資格を取得することも決めていました。短期大学ということもあり一般教養科目が充実しています。日本文化論の授業では華道をしました。回を重ねるごとにどんな風に花を活けるか、考え創意工夫を意識していました。ボランティア論では手話を学習しました。様々な手話を学ぶと同時に老舎の方の実体験やお気持ちを伺うことができたのは貴重な経験となりました。このような一般教養科目を学ぶことで思考力や患者に寄り添う看護観が身につきました。
准看護学校時代は実習の記録物の内容を思うようにまとめることができず苦労していましたが、患者に寄り添った適切なケアを考えながら実習に取組む意識を心掛けることが身に付けることができ、実習記録もしっかり書けるようになりました。短大で学んだことももちろんですが、准看護学校で学んだことが土台となって学習していくことが多いので、手を抜かず取り組み続けることが大切だと感じています。

チームのみんなで取り組み
納得のいく地域診断にたどり着く
専攻科
髙瀬さん
(兵庫県立日高高等学校出身)
専攻科はみんなが同じ方向を向いています。保健師になるための就職活動は簡単ではありません。しかし、自然とみんなで意識を高めたり、お互いに応援しあったりと、頑張り切れる環境が藍野大学短期大学部の専攻科の魅力だと思います。授業では特に、公衆衛生看護実習Ⅱで行った地区踏査と地域診断が印象に残っています。実習地域を歩き、住民の方がどのような環境で生活しているのかを観察しました。観察で感じた疑問や課題をデータと照らし合わせ、多様な側面から健康課題を明確にする過程を学びました。次第に予測できる潜在的な問題にも着目するようになり、問題解決の優先順位や地域の強みを捉える視点についても考えられるようになりました。
その中でチームワークの大切さも学びました。グループで協力し合いながら何十回と修正を繰り返したことで納得のいく地域診断にたどり着きました。その他にも放課後は友だちと図書館や教室で一緒に勉強したり、実習前にはグループワークを行なって準備をしたりすることもありました。友だちと笑う時間がとても楽しく、ストレス発散にも頑張る力にもなりました。卒業後は地元で保健師になります。「この人になら相談したい」と思ってもらえる保健師になることです。そのために寄り添う姿勢を大切に、日々精進したいです。予防などに重点をおいている保健師という仕事に興味を持ちました。将来は保健師として地域の方の健康を維持・向上できる保健活動を行っていきたいと考えています。

志が高い活発な環境
専攻科
平林さん
(仙台青葉学院短期大学出身)
藍野大学短期大学部の専攻科を選んだ理由は、実習の単位が他大学よりも多いところに魅力を感じたからです。実際に公衆衛生看護学実習Ⅱでは保健所で働く保健師の方から地域住民一人ひとりに寄り添った活動をしていることを伺いました。対象者の方とのコミュニケーションを通して必要とする支援を導く大変さや、広い視野を持つことなど、対象者の状況と現状把握の能力が求められるのは看護学校時代とは違った保健師課程ならではだと感じています。専攻科はクラス全員と仲がいいです。実習や看護研究などグループワークも多いので、協力して取り組んでいます。
コロナ禍の今、オンライン授業がメインですが、わからないことがあれば連絡を取り合いますし、登校日にはグループメンバーで予習・復習をしています。また、初めて寮で一人暮らしをしています。今は感染対策で必要以上に会話をすることは難しいですが、困ったことがあれば仲間や寮母さんがいるので安心です。今の状況が落ち着いたら大阪の観光地を巡る約束もしています!専攻科は様々なきっかけや思いを胸に保健師を目指している仲間たちが集います。保健師への志が高い活発な環境で日々刺激を受けています。

親しみやすさ
溢れる環境
専攻科
藤木さん
(兵庫県立日高高等学校出身)
私が保健師を目指したきっかけは、看護学校時代の実習で大腸がん患者の方を通して、生活習慣の見直しや予防医学について興味を持ったからです。公衆衛生看護実習Ⅱでは全国市町村のデータや自身が行った地区踏査の情報を収集し地域診断を行います。今まで触れることが無かった統計学やデータの読み取りなどを活用し地域の方々の健康について特性や影響要因を考えまとめていくので、地域について色々見えてくるのがとても興味深いです。また、地区踏査の学びをきっかけに普段歩く地域の様子や人の様子などを常日頃から目を向けるようになりました。
学校には様々な出身地、年齢の学生がいます。昨年度のWebオープンキャンパスで感じた雰囲気の通り、先生や学生の距離感、そして親しみやすさ溢れる環境です。現在は分散登校や公務員試験でたくさん会うことができませんが、その分グループでの実習やレポートの際に集中して取り組むようにしているので、さらに親密になりました。専攻科では公衆衛生看護学を深く学ぶことができ、さらに公務員試験対策や各種資格取得講座が充実しているので、保健師の目標に向けてしっかり学ぶことができます。真剣に保健師を目指す方には最適な環境だと身をもって感じています。

保健師に必要なことも、
人間性の成長もここで。
専攻科
松本さん (大阪大学出身)
看護師として循環器病棟で働いて2年目の時、入退院を繰り返す患者さんの多さに予防医療の重要性を感じて保健師を目指すことにしました。藍野短大を選んだのは、先に進学していた友人からサポートが手厚いと聞いたこと、社会人に向けた教育訓練給付制度の対象であることが決め手です。実際に入学して、保健師以外の資格取得もめざすことができ、将来に向けて貪欲に学べる点に魅力を感じています。専攻科にはさまざまな年齢や経歴の学生が集まっていますが、お互いを尊重して意見を交わせる良い雰囲気があります。社会人経験者も気兼ねなく過ごせる環境です。
授業や実習はグループで動くことが多く、協調性やリーダーシップも伸ばすことができました。特に印象深かったのは、地域住民に向けて健康教育を実施した学習です。先生や保健師さんの助言を受けながらみんなで準備しました。苦労もありましたが、地域の皆さんに受け入れてもらえた経験は大きな糧になっています。専攻科での学びを通し、保健師とは地域に何度も足を運び、住民の声を拾い上げることで適切な支援ができることを実感。卒業後は学んだことを活かして、地域の健康づくりに貢献していきたいです。